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沖縄県の高校入試対策〜数学編〜

こんにちは。学習塾パラダイム 理事長の平良です。

今回は「沖縄県の高校入試対策〜数学編〜」というタイトルで、沖縄県の中学生向けに数学の対策方法について書きます。

今回の記事は中学3年生とその保護者向けになっています。

勉強のことや沖縄県の入試のこと、あまりよくわからないという方は、「沖縄県の高校入試の仕組み(入試情報)」のページもご参照いただいてから、こちらの記事を読んでいただくと、入試の対策法がクリアになると思います。

今回は数学ですが、英語や国語など、シリーズに分けて投稿していき、↑のページにまとめますので、どうぞご覧ください。

Contents

沖縄県の高校入試、数学の出題形式

沖縄県の高校入試で出題される数学は、大問が10題出題されます。

例年、問1・問2は計算の小問集合です。問3以降は、図形や確率などが出題されます。

ほぼ必須で作図と証明が出題されるので、計算を解く力だけでなく、ある程度の記述力も求められます。

沖縄県の高校入試数学で出る単元

ここからは、沖縄県の高校入試数学で出題される単元についてまとめます。

小問集合

沖縄県の高校入試数学ではじめに出題されるのは、計算の小問集合です。

ここは、正負の数、加法・減法の計算から標本調査まで幅広く出題されます。

ここでの配点は24点前後で、60点中の40%近くを締めています。

図形

図形問題も多く出題されます。

作図、相似、証明、空間図形、平面図形などと幅広く出題されるので、十分な対策を要します。

点数的には17点前後出題されるので、約28%程度の出題率です。

確率

確率も大問として出題されます。

ですが、出題数は少なく、大問1つ分しか出題されません。

得点数的にも3点前後であることが多いので、図形などと比べるとやや優先順位は下がるかもしれません。

関数や文字式、方程式などその他

残りは一次関数の利用や文字式の利用、自然数・整数などが出題されます。

点数的にはそれら単元併せて16点前後であることが多いため、図形と同じぐらいの点数割合となります。

出題されない単元

100%出題されないとは断言できませんが、標本調査が大問として出題されることはあまりないと考えて良いでしょう。

出題されるとしたら、問2の小問集合で出題されます。

数学で絶対押さえたいポイント

これまで、沖縄県の高校入試数学の内容をみてきました。

ここからは具体的にどう対策していくべきなのかを解説していきます。

今から解説するところは、どの高校を目指す受験生にとっても絶対押さえておきたいポイントとなっています。

大問1 計算の小問集合

先程も紹介しましたが、大問1と2は計算の小問集合となっています。

特に問1は、基本的な計算問題が多く、しっかりと受験勉強をしていた中学生であれば解けるレベルの問題になっています。

そのため、絶対に正答しておきたいところです。

配点的にも例年6点満点となっており、60点満点の10%がこの大問1で占められているのです。

1問でも落とすと、痛い失点になってしまいます。

試験がはじめってすぐに目にする問題なので、焦らず落ち着いて問題を解き、計算ミスが無いようにしましょう。

大問2 小問集合

続いて押さえたい大問としては、大問2です。大問1と違って計算だけでなく、標本調査や図形も出題されます。

こちらも大問1と同様に小問集合となっています。

ですが、大問1の問題と比べると難易度が少し上がっています。

その分、配点も高く、例年一つ2点の18点満点となっています。60点満点中の30%を占めていて、大問1と合わせると、40%ほどの割合となっています。

この得点率からも分かるように、大問1と大問2の計算問題を抑えることは非常に重要です。

得点の40%も占めているのですから、ここで点数を稼ぐ必要があります。

しかも、後半の図形や確率の問題と比べると、単純計算の問題が多いため、正解もしやすいはずです。

沖縄の高校別、数学対策方法

沖縄の高校入試数学で出題される内容はある程度把握することができたかと思います。

それでは、ここからは具体的な対策方法について解説します。

対策方法と言っても、中学生全員一律同じ対策ではありません。

よく、高校に合格するためには、苦手なものも含めて全てを頑張らないといけないと考えている保護者や受験生がいますが、それは間違いです。

試験は数学だけではないので、他の教科のことも考え、自分は数学の何の単元で得点をし、何の単元を捨てるべきなのかを考える必要があります。

また、合格を狙う高校によって、得点すべき点数が異なるので、その点数を取るために合理的な勉強方法を取らなければ、英語や国語などの他の教科の勉強時間を圧迫してしまう可能性があります。

そこで、今から解説する対策方法は目指すべき高校別で解説します。

あくまで私が考える対策法なので、一個人の意見として、参考程度に受け止めていただければと思います。

ちなみに、下記で見出しにある偏差値帯は主観です。おおよその感じで受け取ってください。

偏差値40前後あるいは未満の高校

ここでの解説は普通科の高校で言うと、首里東高校や西原高校(文理)などが対象です。他にも各種商業系高校や工業系高校が該当します。

この偏差値帯を目指す受験生は、問1と問2を必ず取り切りましょう。

24点中、18点辺りを狙っていきたいところです。

先程も解説しましたが、問1と問2だけで約40%の得点率となっています。

また、問題自体は単純な計算問題や基礎的な問題であることが多いです。

むしろ、ここでしか点数を稼ぐことができないと思った方が良いでしょう。

そのため、勉強法としては学校でもらっているワークや参考書などで、計算問題を多く解きましょう。

また、参考書などにある各単元の応用問題は練習せず、基本的な問題や確認問題のようなものを何度も何度もやって単元自体の理解を深めることが重要です。

出題数の少ない確率や難易度の高い図形問題の勉強時間にはあまり時間をかけず、基本的な問題を繰り返しましょう。

理想はやっているワークや参考書の基礎的な単元を5〜7周することです。応用問題などは触らないので、高校入試の日までに十分周回可能だと思います。

この偏差値帯の高校の場合、入試当日に求められる得点率は50%以下であることが多いので、数学でいうと60点中15〜28点を取ることが理想です。

上記点数を狙っていく上で最も合理的な方法が問1と問2で取り切ることです。

他の大問は難易度が上がり、そもそも単元的にも難しいところだったりするので、無理に取りに行くべきではありません。

偏差値45〜50前後ぐらいの高校

ここでの解説は普通科でいうと、小禄高校や浦添高校などが該当します。

この偏差値帯の高校では、入試で50%以上を求められることが多いです。つまり、300点中の150点以上、数学で言うと60点中30点を取りたいところです。

勉強方法や点数の取り方としては、やはり問1と問2をしっかりと取りましょう。

できれば、1〜2問程度しか落としたくないところです。24点中20〜22点ほどを問1と問2で取ってしまうと、30点以上まで残り8〜10点ほどなので、残り5〜8問程度正解すると目標点に達するという見込みになります。

では、残りの8〜点はどこで取るべきなのかというと、「図形」問題です。

小問集合の次に出題数が多いので、得点を稼ぎやすい単元となっています。

しかし、一口に図形といっても、作図、証明、相似など幅広い出題範囲があり、全てを攻略するのは難しいかもしれません。

そのため、勉強方法としては、1月までに自分が何の図形問題が解けるのか、何の図形問題が解けないのかをはっきりとさせておきましょう。

1月までは全般的に勉強しても問題ないと思います。

ですが、2月以降になると受験まで残り1ヶ月となるので、苦手な図形問題を克服するまでの時間はありません。

2月以降は自分が得意とする図形問題に絞り、勉強するのが効率が良いですし、確実な点数に繋がります。

もちろん、絞りすぎては意味はないので、捨てるべき単元は1〜2個ほどです。

図形は苦手な受験生はとことん苦手なので、通常の数学の参考書で対応するよりも、図形に特化した参考書を購入して、徹底的に理解すると良いでしょう。

偏差値55以上の高校

偏差値55以上となると幅広くなりますが、具体的には首里高校や那覇高校、那覇国際高校、開邦高校などの沖縄県内トップの高校が含まれます。

この偏差値帯の高校を目指す場合、低くても65〜70%の得点率を狙わなければいけません。開邦高校などの最上位高校の場合は、80%近くを取らなければいけません。

数学で言うと、低く見積もっても40点、できれば45点以上は取りたいところです。

そうなってくると、落としていい単元などほぼありません。

唯一、出題数の少ない確率のみ、勉強の優先順位を下げても良いかもしれませんが、出題傾向は毎年絶対に同じであると断言はできません。

基本的には全単元で正解を狙っていく勉強法が必要になります。

そのための勉強法としては、振り返り学習が有効です。

振り返り学習とは、今理解に苦しんでいる単元があった場合に、その単元に紐づく単元に戻り勉強するというやり方です。

例えば、関数y=ax2の単元に苦しんでいる場合、一次関数の理解が足りていない可能性があります。

今、理解に苦しんでいる単元に対して時間をかけても基本となる知識が欠けている場合、中々先に進むことができません。

数学で40点以上を狙う場合、数学そのものを体系的に理解している必要があるため、わからない単元があった場合は、その基となる単元を振り返り学習しましょう。

この単元がどの単元に紐づいているかわからないという場合は、学校の先生や塾の先生にカウンセリングしてもらい、一つずつ勉強の課題を解決していく必要があります。

結論、この偏差値帯の高校を狙う受験生は12月までに数学の問題集を1周以上終わらせましょう。その後、1月〜2月にかけて理解に苦しんでいる単元の振り返り学習で完璧な状態に仕上げていきましょう。

まとめ

以上、沖縄県の高校入試数学の対策法についてまとめました。

数学で大切なことは、基本的な問題は落とさないことですね。

他の教科と比べても基本的な問題の割合が多いのが、数学なので、問題集やワークを丁寧に何度も繰り返して数学力をつけていきましょう。

この記事を読んで、直接カウンセリングを受けたいと思われた方は、ぜひ学習塾パラダイムまでお問い合わせください。

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